関節変形について
関節リウマチにおける関節変形とは
こんにちは、【転倒予防ケアトレーナー】TAKUです。今日は関節変形についてです。とくに関節リウマチ(以下、RA)における関節変形について書いていきます。
関節の変形と聞いて、どんなことが思い浮かびますか?よくあるのは「変形性膝関節症」や「変形性股関節症」などの関節変形が有名かもしれません。しかし、RAにおける関節変形といわれると、あまりイメージがわかないかもしれません。RAは名前の通り関節にも症状がでるので、膝関節の変形や股関節の変形も出現する可能性があります。また指や手首などにも変形をきたす場合があります。
いずれの関節変形においても、一度壊れてしまった関節は元には戻らないです。そのため、変形した関節に対しては、これ以上変形を助長させないことが大事になってきます。
具体的には、装具やサポーターを使用したり、自助具を用いることで関節への負担を減らしてあげます。また、関節の周りの筋肉を鍛えて関節への負担を減らすという方法も大切です。その他、日常生活において関節への負担がかかりそうな動作をチェックして、関節への負担を減らした方法や動作を導入することも大切です。
関節の変形が日常生活に支障をきたすようなレベルだと、手術という選択肢も考えていく必要があります。
変形の種類について
RAの関節変形は、主に上下肢に症状が出現します。上肢であれば指の変形、手首の変形、肘、肩関節の変形もあります。下肢の場合は先ほど述べた股関節、膝関節のほかに、足首、足指にも変形が現れることがあります。
指の変形には、尺側偏位、スワンネック変形、Z型変形、オペラグラス型変形というものがあり、下肢には外反母趾や偏平足、槌指(つちゆび)、重複趾などの名称があるものがあります。
以上のように、関節変形にもいろいろと種類があり、変形する部位や痛みの程度も個人によって変わってきます。
大切なのは、変形してしまった関節をそれ以上変形させずに保つかということです。
関節保護について
関節保護とは関節の負担を軽減し、変形の予防、痛みの緩和を図ることです。RA発症早期や炎症期の関節は非常に弱い状態になっているため、より早期から関節保護を実施して適切な動作や運動を習得することが望ましいです。
上記で触れましたが、装具やサポーター、自助具を用いたり、関節への負担を減らした動作も関節保護ということになります。
以下のような方はいませんか?
- 関節が腫れたり、熱を持ったりして痛いから、なにもしないで関節を動かさないようにしている
- 瓶のふたやペットボトルのふたを開けるとき、フライパンやお鍋などの重いものを持つときなど、自分なりに頑張ってあけようとしてしまう
- 関節の腫れや痛みがなくなったから、今まで通り気にせず関節に負担をかけながら生活している
1の場合は関節を使わないため、関節可動域が狭くなり関節拘縮をきたしてしまう(関節が動かしにくくなる)場合があります。2の場合は関節に望ましくない方向への負担がかかっており、関節変形を助長させてしまいます。3の場合は、関節への負担をかけすぎてしまう可能性があります。
いずれにおいても関節変形を進めてしまいがちです。適度に的確に関節を使わないと、関節変形が進んでしまうのです。
最後に
医療は日々進歩しており、RAにおける治療も数年前と比べるとかなり進んでいます。関節の痛みや腫れが続いているという方は、我慢しないで医療機関を受診されることをおすすめします。
関節が変形しており、これ以上関節に負担をかけたくない、関節保護の仕方は合っているのか、関節の痛みがあるけど受診するか悩んでいる、普段の生活で関節に負担がかかっている動作はあるのか見てもらいたい、運動や生活動作をアドバイスしてもらいたい、などお悩みがある方は私に一度ご相談くださいね。
投稿者プロフィール
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こんにちは!訪問整体を行っている転倒予防ケアトレーナーのTAKUです!
札幌市内で14年間理学療法士としてリハビリを提供していました!これまで培ったものを皆様に提供していきたいです!
少しでも多く、長く、ご利用者様を笑顔にできるよう頑張ります!
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