歩くときふらつく方、要注意!

ふらついて歩くということ

こんにちは!【転倒予防ケアトレーナー】TAKUです。

今日は歩いているときふらついてしまう方にお話ししたいことがあります。

歩くときふらついてしまうということは、転倒する危険性が高いということですよね。

リハビリ業界では転倒するリスクを少しでも抑えるために、歩き方を分析したり、どの程度の歩く能力があるのかを評価します。

本日はその評価のなかの一つにある、「TUG」という評価のお話をしたいと思います。

TUGってなに?

「TUG」とはTimed up & Go の略で日本語に訳するなら立って歩く速度を測る…という感じでしょうか。

よく現場ではティーユージーとるとか言いますかね。

ではTUGってどんな評価をするのでしょうか?

まずはTUGのことから…

TUGテストは、椅子からの立ち上がり、歩き、方向転換の機能を評価するテストです。

目的としては、立って、歩いて、方向転換して、座るという一連の動作を行ってもらい、その時間測定と歩行状態を観察するということが一つです。


TUGテストは、実際の日常生活上に近い一連の動作の中で動的バランスを評価し、それに伴って必要な下肢や体幹の筋力と協調性、方向転換に必要な立ち直り反応なども総合的に評価することが可能とされています。

準備するもの⏱

準備するものは以下の通りです。

  • ストップウォッチ
  • 椅子(できればひじ掛けあり。なしでもOK。)
  • 3mの直線歩行路
  • 方向転換用のコーン(ポールなどでもよい)

予め椅子から3mの場所にコーンを設置しておくとスムーズに検査できます。

では測定してみましょう!

以下の絵図のように行います。

手順

  1. 椅子に深く座り、背筋を伸ばした状態で肘かけがある椅子では肘かけに手をおいた状態、肘かけがない椅子では手を膝の上においた状態からスタート
  2. 無理のない早さで歩き、3m先の目印へ
  3. 目印・目標物を回って椅子に戻ってくる
  4. 椅子に着座する
  5. 終了時間はスタート前の姿勢に戻った時点とする。

注意!

この評価は結構バランスを崩しやすく転倒するリスクも高いですので、椅子からの起立時、方向転換時、着座時、気を付けましょう。

計測した結果はどーなの❔

健常高齢者においては10秒以内に可能であり、20秒以内では一人で歩くことが可能。

30秒未満は歩行に不安定さがみられる。

30秒以上だと起居動作やADLに介助を要する。

転倒予測のカットオフ値は13.5秒といわれているそうですが、2005年本邦で行われた介護予防事業では要支援の高齢者の平均値が12.2秒であった。以上の報告をもとに、介護予防の観点から運動器不安定症のcut off値は11秒と設定されている。

Timed Up & Go Test(TUG)について

日本運動器科学会 (jsmr.org)

検査した方、歩くことはできたけど、時間がかかったから転ぶ危険性が高そうで、なんだか歩くのが怖いなって思わないでください。

時間がかかってしまった要因というものがあるはずです。

足腰の筋力を鍛えることでふらつきが減るかもしれないし、方向転換するときに焦らずやればふらつきが抑えられるかもしれません。

転倒せず、安全に歩くためのアドバイスもリハビリ職の仕事です。

最後に

今日は「TUG」についてお話ししました。

転倒する危険性を把握するための評価の中には、こんなテストもあるんだ~、的な感じで読んでいただけるとよいと思います。

前回もお話ししましたが、テスト方法を知っておくだけでも検査がスムーズになる可能性もあるので、知っておいて損はないかなとは思います。

まずは、転倒することを予防して、元気な身体を維持していきましょう!

【転倒予防ケアトレーナー】TAKU


投稿者プロフィール

TAKU
TAKU
こんにちは!訪問整体を行っている転倒予防ケアトレーナーのTAKUです!
札幌市内で14年間理学療法士としてリハビリを提供していました!これまで培ったものを皆様に提供していきたいです!

少しでも多く、長く、ご利用者様を笑顔にできるよう頑張ります!

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